Hocoriの3月
Hocoriの新作Duetに関するコトの発端は、ユキヒーロープロレス東京コレクション@渋谷タワーレコード屋上スカイガーデンです。
Hocoriはコレクションのサウンドを担当。DJをライブするという、風変わりな試みで、ショウを盛り上げてきました。
出てくるモデルさんのタイミングや、スタイリングにあわせて音楽を変化させていくという、雲を手でつかもうとするような(それを言うなら多分鰻)難しくて面白い体験をしました。
経緯は、eleking橋元さんのインタビューやライター三宅さんがインタビューしてくれたCINRAの記事でしゃべらせてもらったので、ぜひそちらをみてください。実に我々らしい緊張感のないインタビューですが、たまに本当のことも言ってます。
eleking橋元さんは前回もインタビューしていただいて、そんときにもらったHouse本をよく読んだ一年だったので、elekingは個人的に思い入れが強いです。数年前、Mount KimbieやSBTRKT、Floating Point、Rusty、Pearson Soundあたりを知ったのもelekingだったなあ。
三宅さんはいつも同じ現場にいることが多くよく顔をあわせてたのですが、一緒に仕事するのは初めて。音楽のテクニカルな部分と情動的な部分の双方を絶妙なバランスで解析できる、千里眼のような言葉をもつおもしろおじさんです。普段はただのおもしろおじさんです。
音楽って最後にはやっぱ、熱量が重要だと思うんです。作る時も歌う時も、ハードルを超えるために必要なのは何より熱量。で、それを評論するときもやっぱり適度な熱をもって接してもらいたいし、かと言って、ただ暑苦しいのも嫌だし、というわがままな態度のため、基本的にテキストで音楽を計るのは難しいなぁと思っているのですが、そういう点で、橋元さん、三宅さんのテキストはとっても好き。
タワーレコード渋谷店ではなんと1・2・3階で展開してもらってまして、音楽家冥利につきます。ますますがんばらねばと心に誓いました。そこを見て、買ってくれたみなさんもいるでしょうか。どうもありがとうございます。
渋谷タワー屋上で東京コレクションの後は、そのまま桃野くんがレギュラーMC中のInterFMのラジオ番組へゲスト出演しに。手嶋さんと三人で怪電波流してきました。
味の濃い二人に挟まれて、潤滑油冥利につきます。あー楽しかった。
そして、今回のDuetのジャケットは、モデルの田中シェンさんに書いてもらいました。
イラストだけでなく、歌も。彼女の人生初レコーディングの日。とは思えないほどの余裕!オリジナルなハスキーボイスに、盛り上がったスタジオ。
その声はGameという曲で聴くことができます。
そして、アー写の撮影をしてくれたのは、写真家相澤氏。フィルムカメラ一つとストロボ一つで身軽にやってきて、最高の写真をとってくれました。彼との写真がないな…、写真家だから当たり前かな笑
そんな「Duet」は全国のタワーレコードで手に入りますので、気になった方はぜひ手にとってください!実物をみてもらうとよくわかるのですが、パッケージも含め会心の出来です。
実は今回のリリースは急遽決まったので、発売しよう!となってから出来上がるまでの期間が、おそらく普通のプロジェクトでは考えられないほど短い期間で作り上げました。その良さがでたというか、一気にいろんなことがつながって進んでいって、コラボ先の方のイマジネーションに驚かされる連続。
普段は何でも自分の手元を通過させたがりのぼくにとっては、初体験でとても良い経験になった。
信頼できる人たちに任せて、自分も一緒に楽しんで作っていけばいい。そう思えたのは、Hocoriでの新しい自分だなあとつくづく。
http://hocori.jp/