これまでさっぱり通ってこなかったUK Garageを聴いている。こういう自分に蓄積のない状態で音楽を聴き始める時はとてもたのしい。
元々アルバムよりもシングルが好きなので、Spotifyでプレイリストがすぐに聴ける今はほんとに便利だ。欲を言うと、トラック・ミックス・マスタリング・地域のクレジットなどのメタデータをもっと充実させてほしい。
利用動向だけじゃなく、そのへんの情報をもとにAIが選曲してくれたら、ジャンルを横断してもっと知らないいい音楽に出会えるんじゃないだろか。
ことこのライブを見た。ステージもゼロから作り上げる、その音楽への愛にあふれた空間は、彼女が鳴らしたいから鳴る音に満たされていてかっこよかった。
桃野くんのファイアーバードノンリバ。60年代のギターは格別。
楽器は高くても安くてもいい。ジャンクな楽器でも意味を発揮することは多々ある。どう扱うかが一番重要である。
とはいえ、高くていいものはやっぱりいい音が出るというのも真である。
気に入ると同じ曲ばかり聴いてしまうので、Chaka KhanのLike Sugarばかり一日中聴いていた。そのうち、この曲はキックとベースがやけに軽いことが気になってきた。
同じアルバムの中でも一曲目のHello Happinessはキック&ベースがしっかり重いことを考えるともちろん狙いがあってやってると思われる上に、そもそもこの二曲のミックスは同じアルバムとは思えないほどミックスの方向性が違う。
キックとベースの低い帯域を増やしていくと、全体としては文字通り重くなる。
もちろんLike Sugarの特徴的なパーカッションの音域を気持ちよく響かせることための音像になっているというのがもっともらしい解とは思うが、サウンドの重量感が楽曲の明るさを決定付けるということも感じさせてくれるミックスだった。
ローエンドのコントロールが比較的簡単になった今、ハウスミュージックだから使わないという選択もアリなんだなあと。
チャカ・カーンの新譜がすばらしー。
不意にラジオで出会えたのもうれしかった。